再考「蒜山(高原)高天原」説

長 秋雄

 高天原はどこにあったのか.著者は,岡山県北部の蒜山(高原)を高天原とする説(佐竹淳如著『神代遺蹟考』,1928 年)について,その後90 年の間に明らかになった様々な成果に基づき,再考しております.その考察は,蒜山の地形・地質に始まり,縄文・弥生・古墳時代の遺跡・遺構・遺物の分布,蒜山周辺に局限された地形語(セン・タワ・ナル),旧石器時代の石器原石の採取路,古事記・風土記の記述,弥生時代の鉄利用と製鉄など,多岐にわたっており,「蒜山(高原)高天原」説を補強する結果となっております.

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