第三紀神戸層群凝灰岩の強度低下と遅れ破壊の関係

中川 渉


第三紀堆積岩類分布地域で多発する地すべりは,軟質化した凝灰岩が素因となるケースが多いと言われています.応用地質株式会社の中川渉氏は,長年に渡り第三紀神戸層群の凝灰岩を研究対象として,地すべりの発生機構の解明に取り組まれています.本稿では、切り土法面に分布する凝灰岩を事例として,時間と共に劣化していく状況を精確に捉え,その過程で明らかになった凝灰岩の組成変化と含水比の増加による強度低下について報告していただきました.

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