ICP質量分析

ICP-MS分析(誘導結合プラズマ質量分析)は物質中に含まれる元素の含有量を決定するための手法の一つです.弊社では岩石や鉱物中に含まれる元素の含有量を測定するために用いています.

分析の際には,岩石や鉱物を酸で分解して酸性水溶液としたあと,試料溶液を導入した分析装置内で試料中の元素をイオン化させ,イオン化した元素を質量毎に分別してそれぞれの量を測定します.手法の特性上,比較的多くの元素を一度に測定できる利点があり,元素によってはpptレベルまで測定が可能です.また同位体分析が可能です.

ただし,ハロゲンや揮発しやすい元素,希ガスなどの測定に向かない元素については測定を行っておりません.また岩石や鉱物を酸で分解する際,目的の元素によっては酸を使い分けるなど処理方法を変更することがあります.