地質技術No. 15
吉備高原の沈降と備北層群および勝田層群の形成
乙藤 洋一郎

備北層群や勝田層群は,温暖で凡世界的に海水準が高かったとされる中期中新世に形成された海成層で,現在は吉備高原の上に分布しています.著者はその海成層が削剥される前の厚さを推定し,その形成には海水準上昇に加えて堆積盆の沈降が必要なことを具体的数値を用いて示しま
した.また,東海地方に分布する同時期の海成層についても堆積盆の沈降量を推定し,東方ほど沈降量が大きいことを指摘しました.そして,その原因として,日本海拡大時に西南日本の地殻が引っ張られて薄くなるモデルを提案し,沈降量の違いを説明できることを議論しています.
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