平成東日本大津波による北上川津波遡上堆積物について

三上 禎次・鈴木 寿志

 
 著者らは,平成23 年3 月11 日の東北地方太平洋沖地震により発生した津波被害の状況調査を発災3 ヶ月半後に実施した際に,北上川河川敷地内において津波遡上堆積物の露頭を発見した.堆積物に含まれるアスファルト片や礫が示す覆瓦構造による流向判定および堆積学的な相解析の結果,本露頭において,津波が河川を遡上した際に形成された堆積物と,その後の引き波により形成された堆積物が認められたので,その産状について報告する.

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