分析
鏡下観察
岩石や堆積物などを顕微鏡で観察できるように薄片に調整し,偏光顕微鏡で観察します.試料中の様々なスケールでの組織を検討した上で,各構成要素(鉱物,岩片,化石,非晶質など)の種類,形態,粒径,色,包有物,変質の度合いなどについて記載します.
エクロジャイト | ピーモンタイト片岩 |
特に有効と思われる点
- 鉱物組み合わせだけではなく,鉱物の形状や分布の特徴など,試料の岩石組織・微細構造の情報が得られます.
- 「現状での鉱物組み合わせ」の他に,「源岩の鉱物組み合わせ」,「変質鉱物の組み合わせ」,「変成鉱物の組み合わせ」,「岩片の組み合わせ」など,試料の状態によっては様々な視点からの鉱物組み合わせの検討が可能です.
- 別途モード測定(ポイントカウント)を行うことで,定量的な量比の決定が可能になります.
- 含有量が少ない鉱物についても,薄片中に認められれば記載が可能です.
ご注意頂きたい点
- 粒径が数10ミクロン以下の鉱物は,光学的な特徴の情報が得られにくく,同定が困難な場合があります.