地質技術 No. 2
西南日本内帯の白亜紀~古第三紀珪長質火成岩類の年代学的研究
西南日本内帯における白亜紀~古第三紀の火成活動は,膨大な量の珪長質マグマを地殻浅部へもたらした大陸地殻の成長現象として捉えることができます.この大量の珪長質火成岩類が分布する中国~中部地方においては,地表に噴出した火山岩類(かつての火山体)と地下に定置した花崗岩類(かつてのマグマ溜り)を観察することができ,これらの形成過程を地質学的に読み解くことで,この現象の理解に繋がることが期待できます.そのためには,これら火成岩類の地質学的関係や岩石学的性質に加え,年代データが必要となりますが,この地域の火成岩類(特に火山岩類)は噴出あるいは定置後の複雑な熱史及び変質作用のために形成年代を求めることが容易ではなく,未だ研究途上にあると言えます.
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