U–Pb zircon age of the Hanano-yama pluton related to the mineralization in the Naganobori mine, Yamaguchi Prefecture, Japan

Teruyoshi Imaoka, Yasutaka Hayasaka, Mariko Nagashima, Takafumi Sonehara and Mana Miyauchi


秋吉台東部に位置する長登鉱山は和同開珎など皇朝十二銭の鋳造や奈良の大仏の建立などに使われたことで知られています.この論文では,長登鉱山の鉱化作用に関係する白亜紀花の山花崗斑岩の岩石学的特徴や年代について検討するため,構成鉱物の化学分析やU–Pb年代測定を行いました.その結果,フッ素や希土類元素に富む鉱物が特徴的に含まれていることが明らかになり,それらはマグマの残液に濃集したと推定しました.また,マグマ性ジルコンから約102Maの206Pb/238U年代が得られ,他の鉱床の既報年代値と合わせて,山口県における山陽帯タングステン鉱床区の形成年代は約94~102Maと結論づけました.

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