秋吉台若竹山周辺におけるドリーネの形状的特徴の予察研究

曽根原 崇文

 近年の技術進歩により,UAV写真撮影等で詳細な地形情報が容易に得られるようになりました.この論文では,著者が携わった秋吉台の地形地質に係る現況調査(美祢市教育委員会)において得られた数値地形モデルデータを用いて,秋吉台若竹山周辺のドリーネの形状的特徴について検討を行いました.その結果,ドリーネの大半は,深いものほど外縁が大きく,浅いものは底が広い皿状を呈し,深いものはすり鉢状を呈することが示され,これらは秋吉台における溶食ドリーネの形状的特徴であると結論づけました.また,その特徴とは異なる小規模なドリーネの存在も認められ,それらの形成には陥没も影響していると推定しました.

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