淀川支流木津川の岩倉峡について

谷 保孝


本稿は、淀川水系の一部である木津川に位置する岩倉峡の形成メカニズムを地質学的な観点から考察しています。著者は自身の担当する大学の講義「淀川学」での議論をきっかけに、岩倉峡周辺の地形図と地質図(特に三軒家断層の分布)を確認しました。その結果、岩倉峡は、三軒家断層による隆起運動よりも木津川の下方侵食速度が上回ったために形成された先行谷である可能性が高いと結論付けています。また、渓谷が形成された場所では、花崗岩体の風化殻帯を越えて未風化部分が侵食されていることが、切り立った景観の要因であると説明されています。

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