地質技術 No. 10
通常号
研究報告誌「地質技術(英文名:Engineering Geology of Japan)」は第10号の節目を迎えました.「地質技術」は,地質に関するあらゆる技術の向上に資することを目的として,毎号テーマを設けて論文を編集してきました.創刊準備号(第0号)から第9号までの既刊10冊には,各号のテーマに沿った74編の論文(研究論文44編,技術報告4編,読み物26編)と12編のデータベース(岩石図鑑5編,年代データベース1編,露頭紹介3編,地質と文化1編,事例紹介2編)が掲載されています.これまでに掲載された論文・データベースは,最近の「地質学雑誌」(日本地質学会)や「地学雑誌」(東京地学協会)などの学術誌にも引用されており,微力ながらも地質に関する技術の向上に一定の役割を果たしてきたものと信じています.
節目の号を迎え,今号からは特定のテーマ設定に必ずしも拘らず,学術的・技術的な分野での貢献が期待されるレヴューや基礎研究に関する論文をより広く募ることとしました.
【地質データベース】[地形紹介]空から見る吉備高原
【研究論文】日本列島に記録されるMMCO
【研究論文】薩摩半島南部海岸沿いに点在する阿多火砕流堆積物の粗粒岩相の岩相記載と定置温度の推定
【技術報告】炭酸塩岩のガラスビードを用いた蛍光X線分析
【地質データベース】[露頭紹介]岡山県東部の白亜系非海成層(硯石層)およびそれを覆う火山岩-美作市上山地区-
巻頭の地質データベース[地形紹介]空から見る吉備高原(竹下)は新たに始めたシリーズの第1回目です.ドローンで撮影した写真を使って,地上からは見ることができない吉備高原の地形を紹介しています.また,[露頭紹介]岡山県東部の白亜系非海成層(硯石層)およびそれを覆う火山岩-美作市上山地区-(井上)はシリーズ第4回目です.恐竜のいた時代の陸成層である硯石層を目玉として,容易にアクセスができる露頭を紹介しています.
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研究報告誌「地質技術」は、地質学に携わる研究者および技術者の方々からの投稿を受け付けております。
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