蒜山地質年代学研究所におけるK–Ar年代測定の業務を振り返る(その2)

八木 公史・藤原 泰誠


蒜山地質年代学研究所におけるK–Ar年代測定業務の過去10年間(2015年7月~2025年6月)の変遷について詳細に振り返った論文です。特に、2011年の東北地方太平洋沖地震とそれに伴う新規制基準の施行が、業務内容に大きな影響を与え、断層岩の年代測定依頼が急増したことが指摘されています。業務の対象となる岩石種では、火山岩の割合が減少し、断層岩の割合が顕著に増加していることが示され、鉱物種では変質鉱物や雲母粘土鉱物の割合が増加しています。また、この報告書には、**K–Ar年代測定の依頼に関する具体的な質疑応答(Q&A)**のセクションが含まれており、試料採取の方法、風化変質の影響、若い年代の測定精度など、実務的な疑問への回答が提供されています。全体として、地質技術の進化と原子力規制の変化が、年代測定業務の需要と対象を大きく変えたことが示されています。

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