地質技術No. 15-2
岩石分析作業における LIBS 分析の活用
郷津 知太郎

本稿は、株式会社蒜山地質年代学研究所の郷津知太郎氏による、レーザー誘起ブレークダウン分光法(LIBS)を用いた岩石分析への活用事例に関する論文です。LIBS分析は、デジタルマイクロスコープ(VHX-X1)に搭載可能な小型装置として導入され、大気中での迅速な元素分析が可能という特徴が強調されています。著者は、EPMAやXRF、ICPなどの従来技術と比較し、LIBSが試料の前処理が不要で分析時間が短いため、概査的なデータ取得や現場での迅速な鑑定に非常に有用であることを示しています。特に、XRF分析の事前の方針決定、反射顕微鏡観察における不透明鉱物の同定の妥当性検証、および偏光顕微鏡観察で困難な鉱物の元素確認など、具体的な業務におけるLIBSの活用が詳細に紹介されています。最終的に、LIBS分析は従来の分析手法の補助として、岩石分析作業の効率化に大きく貢献していると結論付けています。















