地質技術No. 15-2
見た目は似ているができ方は異なる:かつて“石英斑岩”と呼ばれた石
曽根原 崇文

見た目や成分が似ていても成因が異なる岩石の識別について論じた地質学の投稿で、特にかつて「石英斑岩」と呼ばれた岩石、すなわち濃飛流紋岩に焦点を当てています。火成岩の分類図を示しながら、花崗岩と砂岩の例のように、形成過程の違いから岩石を区別することの難しさを冒頭で説明しています。本題では、日本の西南日本内帯に広がる中生代火山岩類(メソボル)の一部である濃飛流紋岩が、実は火砕流堆積物(溶結凝灰岩)が主体であり、真の半深成岩的な石英斑岩は小規模であることを解説しています。さらに、溶結凝灰岩、本質レンズ、岩脈としての石英斑岩という成因の異なる三種の試料に含まれる石英粒子を、染色画像や画像解析(粒径や円形度)を用いて詳細に比較し、それぞれの形成過程を反映した特徴(例:溶結凝灰岩の破片状の微細粒子)を識別ポイントとして提示しています。















