Subscribe to RSS feed

株式会社 蒜山地質年代学研究所

地質技術 No. 6

新生代の火山砕屑物の基礎研究

 研究報告誌「地質技術」は,学術学会誌や科学雑誌には掲載されにくい内容でも掲載できる環境を整えることで,地質学に関わる多くの研究者と技術者の方々にとって情報の公開と共有の場となることを目指してきました.その取り組みの一つとして,前号では専門的な内容を扱う「研究論文」の他に,平易な内容を扱う「読み物」を多数掲載しました.これによって本誌の特徴がより強調される形になったのではないかと考えております.ところで,前号に掲載した原稿の中には「研究論文」と「読み物」だけでは区分しにくいものがあったのですが,規程上やむなく査読無しの「読み物」として扱ったものがありました.そこで,本号では従来「研究論文」として区分してきた内容を見直し,新たに「技術報告」という区分を設けることで,より実際に即した内容へと編集方針を改めました.詳細は巻末誌面をご参照ください.これにより,学会誌には掲載しにくいものの貴重な内容の地質調査報告のような,日の目を見ずハードディスクの中に眠ったままになっているデータをより一層公開しやすくなるのではないかと期待しております.
 さて,研究報告誌「地質技術」第6 号では,「新生代の火山砕屑物の基礎研究」というテーマを設け,公表されずにあった貴重な研究資料を募りました.その結果,2 編の研究論文と1 編の技術報告を掲載することになりました.

EPMA およびXRF 分析による火山ガラスの化学組成:入戸および阿蘇4 火砕流堆積物の例


福島県東部棚倉地域に分布する新第三系久保田層中のセラミックス原料の特性


【技術報告】地震による道路災害での地質調査の計画立案と実施


 上記の研究論文および技術報告に加えて,巻頭には恒例となっているデータベース[岩石図鑑]を掲載しております.今回は中部地方の第四紀単成火山である上野玄武岩類を取り上げました.学術研究でも公共事業に係る地質調査でも,野外調査では新鮮な岩石よりもむしろ風化した岩石を目にする機会が多いと思われます.そこで,今回はこれまでのシリーズとは着目点を変え,風化程度による鉱物や岩石組織の違いを比較写真として示しました.また,現地調査と合わせてX 線回折(XRD)分析を実施される地質技術者の方も多いと考えられますので,その例として参考になればと思い,XRD スペクトルも掲載しました.単なる岩石の図鑑ではなく調査で役立つ内容を目指して,今後も検討を続けてまいります.

 △クリックするとPDFファイルを表示できます

   

研究報告誌「地質技術」は、地質学に携わる研究者および技術者の方々からの投稿を受け付けております。
編集方針と原稿の書き方はこちら

Back to top研究報告誌へ

 
Hiruzen Institute for Geology & Chronology All right reserved, Copyright (C) 2003-2009 Hiruzen Institute for Geology & Chronology